ヴィーガン料理がもっと広まるべき、という思いがずっとあります。vol.100 Meatless Mondayでも思うところを書きましたが、ドミニオンというドキュメタリー映画を観て、動物性食品の闇を再び思い出しました。
撮影（盗撮？）されたのはオーストラリアということで、アメリカではないことになんとなくショックを受けました。内容は、私は知っていることばかりで目を伏せるようなシーンもあるのはわかっていたので所々飛ばしてしまいました。
特筆したいのが、クレジット後のおまけ映像みたいなやつなんですが、隠しカメラを仕掛ける場面や、苦労して撮影している撮影隊の姿に感動しました。こんなにまでもして、畜産業の残酷さを世に広めたいという情熱に心を打たれました。
私は完全ヴィーガンではないですが、ヴィーガン料理をもっと食べよう、という意識は年々高まっています。実際レパートリーも増えたし、色々なレシピを試すと発見があり面白いです。健康になることが目的ではないのでおいしさ重視ですが、植物性のものだけで出来た美味しいものを食べる時の方が断然気分はいいです。
知らずに美味しく食べればいいじゃないか、何でも知ればいい訳じゃないという意見もあるかもしれません。しかし、消費者として、原産地や流通過程を知ることは非常に大事だと思います。買い物をするということはその商品の会社に投資をするということです。たくさん買われるものは単価が安くなるので、今は手に入りにくい値段の張るヴィーガン商品も、たくさんの人が買えば値段が下がることも可能でしょう。
人間の歴史を振り返って見て下さい。近年の技術の発達や人々の内面の向上は著しいですよね。例えば100年前の人々の生活を想像すると、食べ物の確保や、人権ですら確保されず今と比べると野蛮だったことでしょう。日本で言えば肉は高級品だったはずです。それがあるべき姿なのではと思います。流通が盛んになってしまうと、食べれるのが当たり前、ありがたみを忘れるのが人間ですね。
現代の先進国たちを見て下さい。どれだけすべてが向上したことでしょう。お肉が、牛乳が、卵が安く買える、これは従来の原始的なやり方ではここまで流通できません。しかし工業化することで効率よく動物を生み出し、殺し、加工することが可能なのです。効率化がキーなのですが、家畜動物相手に効率化を重視してストレスを与える状況で育てた肉を食べるのはどうでしょうか？誰もがお肉は命ある動物を屠殺して得たものだということは知っています。しかしその前の状況はどれだけ知られているのでしょうか？生まれてから狭い暗い檻の中で自由に歩き回れず、足元には糞尿や仲間の死骸が横たわっている環境で屠殺されるために生かされるのです。人間が地球を支配しているのだからそれでもいいじゃないかと思いますか？地球は人間だけのものでしょうか？
そして、よく植物だって命があるから可哀想という議論も聞きますが、もし自給自足をしなくてはならなくなったら家畜を殺せますか？植物も命には変わりないけど、哺乳類の方が知能や痛覚器官が発達しているはずです。
人類は技術だけでなく精神面、compassion（思いやり・慈悲心）も発達させたはずです。土地や、食べ物のために争うことのない現代の我々は、それをしていた大昔の人類に比べて他者に優しくなれるはずです。必要のない争いや血は流すべきでないと学んだはずですから。
私が一番かわいそうだと思うのが牛です。乳牛は哀れです。動物の妊娠、出産、授乳は人間のそれとは程度が違うのかもしれませんが、それを一生すると想像してください。経験ある女性ならそれがいかに苦痛かわかるはずです。そしてその大変な思いをして産んだ我が子はすぐ離されてしまいます。牛乳は子牛のために出るものなのに、人間が横取りする仕組みになっています。きっと昔なら、家で飼っている子牛を産んだお母さん牛にちょっと分けてもらうという図だったのかもしれません。しかし昔の乳牛と比べると、今はもっと効率よくミルクを出せるようにと品種改良されているので牛への負担も大きく、繰り返させられる人工妊娠によって寿命も短くなっています。
味は多少違いますが、多くの料理や飲み物は豆乳やアーモンドミルクに簡単に変えられます。そもそも、栄養価の上がった現代の学校の給食で牛乳が出るのもおかしいと思います。
人類が皆今すぐ肉食を止めるべき、と言っている訳ではありません。もしみんながもっと頻繁にお肉が入っていなくても美味しいと思えるものを食べるようになったら、、、地球規模でそれが起きれば、将来の人口増加に伴う食料不足も、そして温暖化の解決策の一部にもなるので、私はそれが最善だと強く思うので広まって欲しいと思う次第なのです。
このブログではこれから美味しい料理をシェアしていきたいと思っているので、手始めに今回は私が試した中で美味しかったオススメレシピを載せます。
①バナナブレッド
他にも使うレシピはあるのですが、こちらは何度も作っており、安定の美味しさです。
②コシャリ
エジプトのストリートフードです。ザ・炭水化物ですが、不思議とこの組み合わせが美味しい。味付けもシンプルだし、豆も摂取できるので体にもいいと思います。
③豆腐入りレモンケーキ
スタバの商品を模したケーキらしいのですが、私は実際の商品を知りませんがコメントの中にもそれよりも美味しいというのもありました。
本当はもっと載せたいレシピがあるのですが、本のものだったり、一般に出してなさそうなものなのでネットでシェアできず残念です。 焼き菓子は簡単にヴィーガンバージョンを見つけられます。通常卵が必要なものも意外と無しでもできるし、牛乳やバターは植物性のものに替えることができます。
ちなみにサムネイルの写真の本たちは私のヴィーガン料理のバイブルです。（Peaceful Cuisineはヴィーガン料理のはずですが、なぜか表紙にベジタリアンと書いてるのが謎です。。。以前の投稿でも紹介したのでこちらもどうぞvol.109 Global Amazon使ってみた！Peaceful Cuisine）
両方ともYoutubeチャンネルがあるので興味がある方は是非チェックしてみてください！
It Doesn't Taste Like Chicken
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