Vol.146 アメリカの図書館がすごい

  

 みなさん図書館は利用しますか?私は読書家ではないですが、昔から図書館は割と利用しています。パンデミック禍で家で過ごす時間が増えたので、本を読む時間やメディアに使う時間も増えたかと思います。または、何か新しい事を始めた人もいるでしょう、そんなとき図書館は大きな助けになると思います。私はアメリカに来てから以前よりも図書館を利用するようになり、日本と比べてすごいなと思うのでそれを紹介しようと思います。


図書館の歴史

そもそもすごいなと思うのが図書館の仕組みです。当たり前ですが、借りたものは返しますよね?これって人間の良心を信じないと成り立たないので、昔からこのシステムで本を貸し出ししてるって、改めてすごいと思います。
ちょっとGoogleで調べてみるとこんな情報が目に入ってきました。

日本図書館協会からの引用

図書館の歴史は非常に古く、紀元前7世紀にはアッシリアに粘土板の図書館があり、また古代最大の図書館といわれるアレクサンドリアの図書館には、紀元前3世紀にはすでに所蔵資料の目録が備えられていました。人類の文化遺産の記録を集積した図書館は、長い間ごく少数の人たちが研究のために利用するものでした。今日のように、あらゆる人々が自由に資料に接することができるようになったのは、19世紀後半の公共図書館の成立以降のことです。

つまり現在の一般人が利用できる図書館のスタイルはまだ100年ほどというわけですね。
それと同時に、不特定多数の人たちが借りて家に持って帰るわけですから、それを借りるのって抵抗もあるかと思います。特にコロナが蔓延してからは物に付着した菌にも神経質になりますからね。

ちなみに私はそこまで神経質ではないので、無料で借りれるなんてありがたい、ともっぱら借りています。ベッドの上で借りた本を読んだりするのに全く抵抗がないわけではないですが。。


アメリカで図書館を利用する

まず利用する際には図書館カードが必要になります。作成には住所の載った書類と写真付きIDが必要になり、カードは同じ州の管轄内であれば他の図書館でも使えます。我が家では私しか持っていないので子供の本もそれで借りているし、なんと一回に借りれるアイテム数のマックスは100個だそうです。DVDなどは1週間の期限ですが、本は4週間。そしてもし後に予約がなければ貸し出し期間を延長することもできます。

図書館内で使えるサービスとしてはコンピュータでインターネットアクセス、プリンター(有料)もありますが、パンデミック禍で今は利用制限があります。中はスタッフしか入れない場合が多いので、私は貸し出しはドライブスルーを利用しています(さすがアメリカ!)。取りに行く時間の枠をオンラインで予約するのですが、一回アカウントを作れば車の種類や図書館カード番号は記録されているし、すでにアイテムは貸し出し(checked out)の状態になって受け取れます。

右の本はものすごく重くて、車じゃないと持って帰れないサイズ

オンライン予約で取り寄せ

このシステムは一定の範囲内の図書館にある物は、取り寄せして最寄りの(あるいはどこでも)図書館で受け取りができるというありがたいシステムです。日本でも同じ市内であれば似たようなシステムがあったかと思います。ただ、私は借りたいと思った物は人気で、いつも永遠の待ち時間だったので、実際日本で利用したことはなかったです。
私がまずオンラインで見つけて嬉しかったのが日本語の本や映画です。どういう基準かは分かりませんが、探すと日本語で観れるDVDやBlu-rayも意外とあるんです。
最寄りの図書館ではなかなかないので、こういう時こそ市内のメイン図書館からの取り寄せが大いに役立ちます。
それとこんなものもあるの!?と初めびっくりしたのがビデオゲームです。
ハードカバーばかりかと思っていたので文庫本に驚きました


数年前、息子がマインクラフトに興味を持ったので、まずは図書館で借りて出来そうかを試してから、購入したのを覚えています。写真左のポケモンのゲームも息子のリクエストで借りました。ちなみに貸し出しは2週間です。


あとは我が家はNetflix、Disney+、Hulu、Amazon Prime、HBO MAXなどあらゆるサービスを購読しています(もちろん夫の意向。倹約家な私は購読料って結構毎月バカにならないのでもったいないって思っています。)が、これらを網羅しても無料で見れない作品があります。それは意外と図書館で探すと揃えてあったりするので、私はすぐオンラインで検索します。下のBru-rayは一例です。息子がこの映画を気に入っており、続編を探しても有料のものしか見つかりませんでしたが、図書館にはあるのを見つけたのですぐ予約しました。




地域や図書館にも寄ると思いますが、超最新作は有料レンタルであります。


イベントもたくさん

コロナ前には、Story timeという未就学児向けの本の読み聞かせや歌やダンスをするイベントをよく利用していました。夏休みは就学児も参加できるイベントもあったり、以前紹介したタイダイも図書館のイベントでした。子供向けのみでなく家族向け、大人用の教室のようなのもあります。私は料理教室(と言っても作るのは講師のみ。最後に試食がある)に何回か参加したことがあるのですが、普段自分が作るようなものではない物や材料を知ることができて、かなり見聞が広がりました。あとは映画上映も何度も子供連れで行ったことがあるし、しかもポップコーンやスナックがもらえます。今はコロナのせいでイベントもないので、寂しいです。その代わりに、持ち帰る用のクラフトセットをもらえたり、オンラインのStory Timeがあったりするのはとても助かります。

Free Little Library


ちょっと脱線しますが、こんな小さな図書館もあります。
こちらでよく見かける、道端に上記の写真のようなFree Little Libraryと書かた木箱があります。これは中に入っている本は自由に借りていいし、自分の読み終わった本を入れて他の人にも読んでもらおう、という本の交換場です。立っている場所は様々で、民家の家の前にあったり、公園の敷地内にあったりします。こういった取り組みをしている組織があって、自分の家にこれを設置してそこに登録することができます。私は利用したことはないですが、近所のコミュニティでシェアする素晴らしい取り組みだと思います。
こちらでは、道の端にいらなくなった家具やベビーシートなどを欲しい人がもらえるように置いてあったりします。我が家も色々拾ってきたことあるし、ベビーシートやベビーカーなどを出して誰かが持っていったこともあります。こういうリサイクルはあまり潔癖症でないアメリカならではなのかな?とも思うので、日本ではこういうシェアボックスはあまり無いかもしれないですね。

今時はオンラインが発達しているので、紙媒体の本は読まない、オンラインメディアで十分、という人も増えているかもしれません。でも私は図書館は本などを借りるだけではなく、アメリカで感じるのはその地域のコミュニティセンターのような役割も担っていると思います。なのでこれから100年後も、図書館という存在は無くならないで欲しいなと思います。

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